ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 4章 段落381 [2015-08-14]


381 The personal ego, interested only in perpetuating itself, is unaware of its unity with all manifestation; and selfishly concentrates its efforts upon the personal self. But when. through understanding, we can get the ego to turn its awareness outward, it will return to its natural free state; and the real Self will recognize its oneness with the Cosmos.
381 個人的な自我は自分自身の永続化のみに関心がある為、全ての創造物との一体性について気付いてはいません。そして自分自身への努力に自分本位に集中しています。しかし、理解を通じて私達は自我をその知覚を外向きに転換させることが出来る時、それはその自然で自由な状態に戻ることでしょう。また、その時、真の自己は宇宙との一体性を認識することでしょう。



【解説】
私達が日頃悩んだり、苦しんだりすることの大半の原因は、自我(エゴ)に関連しています。仏陀もこうした煩悩や苦しみの原因を長い歳月をかけて分析、観察された結果、エゴの外側にある美しい世界に気付き、私達人間の行くべき道について覚醒されたということでしょう。
本項においては、更にこの自我なるものが本人を支配し、自らの永続性を担保したいがために、様々な対策を本人にとらせようとするのだと断言しています。生命の永続性への不安や自ら所有するとする財産の保全、名声の確保等、気にするものです。
しかし、これらへの対応は、そもそも本来の宇宙の流れ、法則に沿っていない以上、本人に成果をもたらすものではありません。
これ以上、私達は、自我への集中、こだわりを止めて、関心を他の分野に解放すべきです。自身の生命の永続性など、不確実なものにこだわるのではなく、より広い宇宙との一体性や関連性にこそ、永続性のカギがあることに、いち早く気付く必要があります。


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