ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 2章 段落294 [2015-04-06]


294 It became quite a game with my friends to place a tasty titbit in the center of the table, well out of reach of the little dog. The family would then pretend complete indifference to the action of the animal, who would circle the table, sampling the air. When he was assured his nose was not deceiving him, he would trot off to find the cat. Upon locating her sleeping curled up in a chair, he would nudge her awake and silently obviously converse with her. She would rise, stretch, and stalk across the room. One nimble leap would carry her to the center of the table, where she would pick up the morsel in her mouth and drop it to the waiting dog. Her task performed, the cat would resume her interrupted nap, while the dog chewed contentedly on the stolen food. This was no coincidence, for it so delighted the owners that they had the animals repeat it frequently for interested friends. In this case the dog and cat, different species of the animal kingdom, were merely using the universal language which is natural to all forms of manifestation.
294 私の友人達にとって、その小型犬が届かないテーブルの中央に、一口大のうまい食べ物を置くことは、楽しい遊びになりました。家族達はその犬の行動には全くの無関心を装うこととし、犬はテーブルの周囲を回って空気を嗅ぎます。自分の鼻が偽っていないことを確認するや、犬は猫を見つけようと小走りになります。椅子の上で丸まって寝ている猫を見つけるや、犬は猫を軽く突いて起こし、無言のまま、明らかに猫と会話します。猫は起き上がり、伸びをしてゆっくり大またで部屋を横切ります。敏しょうな一飛びで猫はテーブルの中央に乗り、そこで食べ物の一片をくわえて、下で待つ犬にそれを落としてやります。猫は任務を果たした後、邪魔されたうたた寝を再開し、犬は奪った食べ物を満足気に噛みしめていました。これは偶然の一致などではなく、飼い主は大変喜び、興味を持った友人達の為、その動物達に度々繰返えしやらせました。この場合、動物界の異なる種である犬と猫は創造の全ての形有るものにとって自然である宇宙普遍の言語を用いているに過ぎなかったのです。



【解説】
互いに仲の良い犬と猫の間に、各々の種によって異なる音声言語ではない想念・印象による意思疎通を行われている事例を、著者は自らの体験として私達に伝えています。
私達は長年、周囲の事柄に無関心であった為に、このような動物達の間の声によらない意思疎通に気付いていなかった訳です。
同様の視点で外を観れば動物達は互いに言葉(音声)による会話は通じなくても何ら支障なく暮らしているように思えます。そこには言葉は通じなくても、ある程度相手が何を考えているか、何をしようとしているのかを感じ取ることが出来るという背景があるのです。これには遠く離れた場所からの人の視線を鳥達が鋭敏に感じ取ることも含まれています。
またその延長線上には植物達の日常もあることでしょう。動くことの出来ない植物は気候の変動や人間をはじめ動物達から受ける行為も甘んじて受けなければなりません。離れた木々の間で互いに印象で会話したりする状況は、芹沢光治良氏の「神の微笑」にも記されているところですが、植物も印象を感受、発信する能力を有しているように思われます。


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