273 We are living examples of this law in action. Our modern mechanical age with its labor-saving devices, which should give us more time to become acquainted with ourselves and the universe in which we live, has enslaved the average person by the fast pace they now expect. We work, eat, sleep and play in a state of high concentration; then wonder why we suffer from constipation, colds, high blood pressure, and drop dead with heart failure in the prime of life. All the medicine in the world cannot make the little cells of our bodies operate efficiently while our minds are under tension.
273 私達はこの法則の生ける実例です。私達の現代の機械化の時代には労働を軽減する装置があり、それらは私達に自分自身と私達が住んでいる宇宙をよく知るためにより多くの時間をもたらす筈なのですが、平均的な人間を自分達が思い込んでいるテンポの速いペースの虜にしています。私達は高い集中度の下、働き、食べ、眠りそして遊びます。そして何故、私達が便秘や風邪、高血圧に苦しみ、生涯の全盛期に心臓麻痺で倒れるのかを不思議に思うものです。この世の全ての薬は私達の心が緊張下に置かれている間は私達の肉体の微小な細胞を効果的に動かすことは出来ないのです。
【解説】
世の中機械化が進み便利になっている訳で、本来私達各人には昔の人に比較して十分な余暇と余裕が出来ている筈です。しかし、日常生活の労働が様々な道具と社会基盤の整備によって大幅に軽減されて来た一方で、私達は依然として、慌しい毎日を過ごそうとしています。それは自分自身の勝手な思い込みと習慣によるもので、自らの生活・人生をそのように急がせているのだと著者は指摘しています。
実はその姿勢こそ心に緊張感を強いることとなり、肉体細胞を不要な集中状態に置き続けることになります。その結果、それに耐え切れず、種々の健康問題が発生するという訳です。
本来はこの文明の功績である自動車や機械、電気その他、生活を便利にしてくれるそれらの恩恵を自身の探求や宇宙の探索に結びつけ、生命の本質、宇宙の真理の追求に充てるべきなのだと著者は私達に説いています。これらからの時代、真に求められているのは、このような精神分野、想念・印象にまで遡った理解ということになります。
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