ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 3章 段落195 [2014-10-29]


195 Those with whom we come in contact daily, will affect our lives; but only to the extent we permit them. For example, when we meet a disgruntled person and listen to him expound his philosophy of gloom, unless we are on guard, a feeling of depression will envelop us which may last for hours or even days. This is caused by the melancholy vibrations emanating from his mind and body, affecting our mind and body cells with a feeling of despair. But when we have understanding, we can refuse to accept his attitude, and keep our minds serene while listening to him. This balance of mind will counteract any harmful radiations that might otherwise influence us.
195 私達が毎日接する相手は、私達の生活に影響を与えます。しかし、それは私達がそれを許す範囲までです。例えば私達が一人の不機嫌な人物と会ったとし、その者が自分の憂鬱の哲学を講釈するのに耳を傾けたとすると、私達は警戒していないと、意気消沈のフィーリングが私達を包み、何時間或いは何日も続くことになります。これはその者の心と肉体から発散している憂鬱の振動によって引き起こされますし、私達の心と肉体細胞に絶望のフィーリングを作用させるのです。しかし、私達に理解があれば、私達はその者に耳を傾けている間にもその者の姿勢を受け入れることを拒み、自分達の心を澄んだ状態に保つことが出来ます。この心のバランスは私達に影響を与えるかも知れない有害な放射物を阻止するのです。



【解説】
万人の悩みを聴いて下さる御仏、更には病状を訴える患者の声にじっと耳を傾ける医師、そのいずれもが窮状を訴える者を理解しようと優しく微笑みかける一方で、一人一人の想念を自分にそのまま取り入れることはありません。病を治す者、窮状を救おうとする者は相手の想念を理解する一方で、同調することではないように思われます。
特にテレパシー能力の開発途上では想念に対する感受性が高まる為、かえって低次なものにも多く気付くようになることから、自分自身を守る為にも、心のバランスを保つ訓練が必要となります。
しかし、それも初期段階の課題であり、それ以上に進歩すれば相手の想念から影響を受けず、相手を支援しその状況を解消させることも可能になります。歴史上の偉人の多くが一度に多数の民衆の訴えを聴き、各々適切なアドバイスをしたとの記述も多くあるように、教師たる者、どんな相手に対しても救いの手を差し延ばすことが求められています。またそうすることで教師自身も一歩ずつ進化の道を歩むことにもなっています。


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