ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 1章 段落155 [2014-09-01]


155 Let us now sow a totally different species in the bed. These new seeds will draw their sustenance from the soil enriched by the decomposition of the first plant, and in so doing they will use the very atoms that once made up that plant. Therefore, these same atoms are now bringing a new form into manifestation, yet basically, they have in no way been changed.
155 今度は苗床に全く異なる種のタネを播いてみましょう。これらの新しいタネは最初の植物の分解物によって豊かになった土壌から自分達の滋養分を取り込むことでしょう。また、そうする中で、それらは以前の植物をかつて作り上げた同じ原子を用いることになるのです。それ故、今やこれら同じ原子が新たな形あるものを現出させており、しかも原子は基本的に何ら変わっていないのです。



【解説】
既に私達は植物や地中の微生物が大気中の炭酸ガスや窒素ガスを原料にして豊かな有機物を合成し、植物の根や茎葉、そして果実として実らせることを学んで知っています。
低栄養の土壌はこれらの作用により、次第に豊かな土への変貌して行く訳です。まさに無(機物)から有(機物)を造り出す創造の作用が目の前で繰り広げられているのです。
一方、人間もこの循環の経路の中に居ます。人間は植物とは異なり、直接的に地球を豊かにする機能はありませんが、その知識と行動力によって自然の活動をコントロールし、災害を防いだり、新しいエネルギーを取り出したり、地球規模で大きな効果や影響を与える存在になりました。
しかし、その結果、一人勝手な展望から資源の無駄遣いや環境汚染を引き起こすに至っています。他の生き物はある意味、自分を犠牲にして環境全体の維持に奉仕している訳ですが、人間は自分のみ、自分の身内だけの幸福を前提にせせこましく生きているように思います。
各人の肉体はいずれ土に還らなければなりませんが、自身が生きている間にどのような恩恵を他者に残したか、どれほど社会という土壌を豊かに出来たかが問われることになります。


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