ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課 段落376 [2013-08-14]

376 Do not try to see too much at one time. Use the same method as with the instrument by extending your mind into consciousness little by little. Do not force it, let it be natural. For if we get into the eternal sea of life there is plenty of time. It is much better to have a slow growth than to try and grow fast and miss something that could cause confusion later. Let patience be your foundation and the extension of our mind into consciousness gradual.

376 一度に多くを見ようとしないで下さい。貴方の心を意識の中に広げるに当っては装置を用いる時と同様な方法で少しずつ用いなさい。それを強制してはならず、自然のままにしておきなさい。もし私達が生命の永遠なる海に入るなら、そこには豊富な時間があるからです。努力して急いで成長しようとして後になって混乱を生じるような何かを見落とすよりは、ゆっくりした成長を遂げた方がはるかに良いのです。忍耐を貴方の基礎とし、私達の心を意識の中に拡張させることをゆるやかなものとすることです。





【解説】

著者は私達に物事を請求に取り扱わないよう、落ち着いて対応するよう説いています。とかく私達は他人の進歩発展をうらやみ、或いは自らの不甲斐なさを悲観しがちですが、各人これまで歩んできた背景が異なる以上、差異が生じるのは仕方ありません。大事なのは向上心であり、常に自分の理解力を基に行動するということです。

この「生命の科学」も日本に紹介されてから、半世紀近く経過しようとしています。そういう中でどれほどの人がその真の価値を見出したか、或いはその学習講座の意図に沿って日々取り組みの途にあるのかは不明です。残念ながら、優れた教科と一時期見られても、実践面ではそれほど、行われていないように思います。

とりわけ、「意識」については私達はほとんど学んで来なかったため、どのようなものをイメージしたら良いか分からないということもあるでしょう。しかし、文中の言葉を一つ一つ吟味する中でおのずとそのイメージが掴めるようになり、そうした観点で自然や自らを観察することで、意識なるものの全容が明らかになって来ます。

そうした延長の上に、本項で言う具体的な意識からの印象も感知される訳で、その成果を急ぐ必要はなく、先ずは自らの理解力を磨くことからということでしょう。


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