ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第04課 段落176 [2012-09-25]

176 It seems cruel to us to see a big fish swallow another, but it is just as cruel to see a man eat a carrot. For it is a living thing made of molecules just as you or I, or the fish. And the memory carriers do have records of all phases of life, from what we might call the cruelest to the highest.

176 大きな魚が他の魚を飲み込むのを見ると残酷に思えますが、それは人間が人参をかじるのを見て残酷と思うのと同じです。何故ならそれはあなたや私、或いは魚と同じ分子群からなる生き物であるからです。そしてその記憶を運び手は私達が最も残酷と呼ぶものから最高位のものまでの生命のあらゆる側面の記録を持っているのです。





【解説】

私達生物が生きて行く上で、日々の食物が必要な訳ですが、それを他の生物に依存している中で、本項の内容に気付く人もあるものと思います。自然科学ではこれを物質循環の環として表し、物質(原子)を通じての互いの依存関係を表すことが多いようです。

また、本項で示唆する内容は、東洋的な響きがあるように思います。物質(原子)を通じての記憶の伝達は、輪廻転生にも関連し、死を境とする断絶が存在しないことをも暗示しています。

もちろん、どのような場合も、生命体に対し、私達は最高位の礼を尽くすべきであり、仮にそれらを手に掛けて食とする時も、手を合わせて頂戴したいものです。

最高位の創造物である人間は他の生きもの達の餌となることはありませんが、それほどに他の生きものから世話になるばかりであることを自覚しなければなりません。

普段私達が何気なく行っている食事やその他の行動の中に、この文明の本質的な問題が含まれており、その解決に向けて各自が問題点の整理と考察を行うことが求められています。


第04課 段落175 [2012-09-24] <<  |  >> 第04課 段落177 [2012-09-26]