ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落124 [2012-07-10]

124 The most unfortunate part of man's learning is that his ego is impatient and tries to exalt itself above his teacher or Creator. And it is here that he makes his biggest mistakes, for he applies his will instead of Thy Will, and thus complicates things instead of simplifying them. He follows his mind which should be a pupil, instead of the consciousness which is the teacher and the life of every form. And yet his only salvation is to return back to Nature's guidance. For he can never become independent of it no matter how much he learns or how old he becomes. It will have to be nature by which he evaluates his knowledge.

124 人間の学習における最大の不幸は、人間のエゴが短気で自らを自分の教師である創造主の上に増長させようとすることにあります。そして人間がその最大の過ちを犯すのがここなのです。何故なら人間は「汝の意志」の代わりに自分の意志を用い、そうして物事を単純化する代わりに複雑化しようとするからです。人間は形有るあらゆるものの教師であり、生命である意識の代わりに、生徒であるべき自分の心に従っています。そして人間の唯一の救いは自然の導きに立ち返ることです。何故なら人間は如何に多くを学び、如何に年老いても自然から独立することは決して出来ません。人間が自分の知識を評価するのは自然によらざるを得ないのです。





【解説】

年を取るに従い、心の柔軟性は失われがちです。些細な事に腹を立てたり、文句を言う等の現象は、長年、本項で言う心による生活をして来た結末の姿だと言うことが出来るでしょう。

人生の終りに近づく中で、その人がどのような心境になるかは、それまでどのような心構えで毎日を暮らしてきたかを反映するものです。そして本項で言う心が短気であることが多くの失敗や過ちの原因であることは、各自心して置く必要があるでしょう。

直ちに結果を求めることなく、深く因の世界でそのアイデアが熟成し、諸々の原子達にその実現に向けてのメッセージを伝達し、物質世界に現出する為には、時間が必要なのです。それまでの間、創造主への信頼を保持することは、夢を実現する為の秘訣なのかも知れません。

一方、こうして得た体験の積み重ねが、本人の価値を高める要素となりますが、重要なのは、これら最終的な値打ちの評価(evaluation)は自然において為されるべきもの、即ち価値は自然界の関連の中で評価されるものだと指摘していることです。


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