029 As an example we will use the form of a tree and analyze its purpose. As we observe the effect we find that its services are many, both as a living tree and the products that can be made from it. For many useful things are made from the wood of its trunk and it fertilizes the earth by dropping its leaves. But we do not see the energy or life force which eminates from it and without which we would not have the pure air which is found in virgin forests. For it transmutes monoxide gas to oxygen which is essential to life. And all plant life serves in this field.
029 例として、樹木を取り上げることとし、その目的を分析しましょう。私達がその結果を観察すると、私達は生きている樹木及びにそれから作られる製品共に木がもたらす便益は多種に及ぶことを発見します。何故なら、木材からは様々な有用な物が作られますし、その葉を落すことで土壌を肥沃にするからです。しかし、私達は樹木から発せられているエネルギー、生命力は見ていません。その生命力が無ければ、処女林に見られる純粋な空気は生じないでしょう。何故なら、樹木は一酸化炭素ガスを生命に必須である酸素に変えるからです。そして全ての植物生命体はこの分野で務めを果しているのです。
【解説】
私達が気付かなければならない因の領域の世界とはどのようなものかを樹木を例に本項は解説しています。
この場合、結果としての樹木は、木材であったり、腐葉土の形成や栄養豊かな種子を通じて森を豊かにし、動物達を養う存在である一方、目に見えないより根本的な機能としては光合成により生きもの全てに必要な酸素を提供するという大きな役割があり、その活動こそが因の領域に属するものだとしています。
目に見え、手に触れることが出来、確認も容易な結果の世界に属するものを下支えしているのが因の領域の諸活動と言える訳です。私達は未だ十分にはこれらの因に属する諸活動について気付いてはおりませんが、早晩これらに気付くことで、大地の奥深く起こっている活動から上空かなたの宇宙で生じようとしている現象についても、やがては把握出来るものと思われます。
その為には前項(028)にあったように、結果を最終的な結論とすることなく、現象界より遥かに精緻な因の生命活動に心を開くことが重要です。
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