ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第12章 段落134 [2011-07-05]

134 The emotional force which rises in the mind when one's will is crossed by another's is very destructive for it draws the actor into a whirlpool of unbalanced action, and he is blinded to reality.

134 ある者の意志が他の者の意志と行き違いになった時、心に起こる感情の力はとても破壊的です。何故なら、それは役者をアンバランスな行動の渦の中に引き込み、その者は現実が見えなくなってしまうからです。





【解説】

これまでの学習から、私達の抱く感情は私達の身体や周辺環境に大きな影響を与えることを学んで来ました。特に「怒り」のような攻撃的な感情は発した本人を混乱の最中に陥れるほどの力を持っているのです。その「怒り」のもともとの発生は、本項に例示されているように各々の思いの行き違い等、ほんのわずかの差異でも発生するという訳です。

この種の感情が本人を支配すると冷静さを失い、心の中はそうした破壊的な想念でかき回されることとなり、本人はもとより、周辺の者にも大きなマイナス影響を与える為、注意が必要です。

私達の抱く感情は、ある時には芸術家の創作インスピレーションから来る非利己的で有益なものもあるでしょうが、私達の段階ではほとんどの場合、バランスを欠いたものになりがちです。「怒りは敵と思え」という言葉が伝わっていますが、感情の起伏を抑えて、バランスのとれた状況にしておくことが静かなる生命波動を感受する上で必須の条件になるものと思われます。


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