ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第09章 段落103 [2011-05-23]

103 The thousands of scientific discoveries that have benefited humankind would be still in the realms of Cause if some few men had not had the faith to bridge the gap between the known and the unknown and had the courage to take the first step upon the bridge. The many things that we enjoy today may be laid to the credit of the few who were courageous enough to move forward into new realms of perception.

103 人類に恩恵をもたらした何千もの科学の発見は、もしわずかの人達が既知と未知との隙間に橋を掛けようとする信仰を持たず、その橋の上に第一歩を乗せる勇気を持たなかったとしたら、それらは依然として因の領域にあるままになっていたことでしょう。私達が今日享受している多くの物事は、新しい知覚の領域に進み出ようとする勇気を持った極少数の人達の貢献に帰すると言えるでしょう。





【解説】

今日、私達の何気ない日常生活は、例えば100年前と比較しても大きく異なるものとなっている筈です。昔、夢見られた数多くのものが今では当たり前の生活用品として身の回りに溢れているからです。

しかし、それらの日常も元々は科学者の発見が源であり、商品化に向けて様々な工夫をした技術者の成果である訳です。考えて見れば、このような先駆者達が新しい事実を掴んで応用することに熱意を持ち、試行錯誤の結果、今日の姿があるということでしょう。

その際に、先人達が未知の事象に踏み出す際の心境、心持ちについて本項は述べています。限られた現象の観察から、その背後にある新しい真理を直感し、それを具体化するのが、発見だと考えます。その発見の過程において、その研究に携わる者がどれだけ真理に迫るか、また真理に迫る為には、与えられた真理の断片から、どのような全体像を認識するか等、これら重要な事柄は全てそれに携わる者に依存していることも確かです。


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