ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第09章 段落101 [2011-05-19]

101 It takes courage and faith to walk the road of progress; the doubter will remain forever in the same old rut. He may turn his vision towards greater knowledge but it will remain forever a dream of mystery unless he releases himself from the spot upon which he stands and takes one step forward.

101 進歩の道を歩むには勇気と信仰を必要とします。疑う者は永久にその同じ古いわだちの中に留まります。その者はより大いなる知識の方向に自分の視野を向けるかも知れませんが、自分が立つその場所から自身を解放し、一歩を前に踏み出さない限りは、永遠に夢の中に留まることでしょう。





【解説】

習慣を抜け切るには勇気と信仰が必要だということです。わずかな一歩ですが、それを踏み出す、即ち行動に移すためには抵抗もある訳です。例えば、「〇〇をやらなければならない」ことは分かっていても、それを実行するのに何年も先延ばしにして来たこと、その内にはそのやるべき内容も忘れてしまうことも有りえます。私達は習慣の中に居心地の良さを感じるからであり、私達の自我の本性が怠け者であることがその主要な原因です。

もう一つの要因は、行動した結果がどうなるか見えないということがあります。従来、経験の無いこと、新しいことはどのような結果になるか、とかく私達は不安視します。その為、実績があり、結果が想定できる前例に走りがちということでしょう。

これらに対し、新しい分野に飛び込むためには、未知なるものに対する勇気と信仰が必要だという訳です。この場合、「信仰」とは原文では「faith」であり、信頼或いは信念とも訳される概念です。創造主への信頼ということかと思います。自身の進歩を目指す作業の中で学んだこと、少なくとも心が理解したわずかなステップも、それが完全に行動として実践する中では新たな体験が生まれます。その体験が次ぎのステップに移行する原動力になることでしょう。その為には、進む一歩こそ体験に裏付けられたものとして大切に取り扱われなくてはなりません。


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