ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第07章 段落079 [2011-04-13]

7. CONSCIOUS AND SUB-CONSCIOUS MIND



079 There has been, and is, widespread misunderstanding regarding the status and function of the subconscious mind. This lack of knowledge has caused many people to get lost in mysteries which are of no value to humankind. There are books and teachings regarding the subject, which we find by research to be wrong. We know that the so-called conscious mind, which is the intellect that we use daily to govern our normal activities, is very fickle and weak. This mind receives impressions from the senses and formulates its own opinions and is subject to uncertainties, fear, or any emotional change that comes its way. This mind gives credit to a sub-conscious mind which it feels possesses memory of past events and a greater knowledge of things unknown to itself.



第7章 意識的及び潜在意識的心



079 潜在意識的心の状態と機能については、広範囲に拡がった誤解があります。この知識の欠如の為、多くの人々は人類にとって何らの価値のない神秘の中に迷っています。このテーマに関して書物や教えがありますが、私達は調査の結果、それらが誤りであることを見出しています。私達は、日常、私達が普通の行動を支配するために用いている知性である、いわゆる意識的心は、大変移り気であり、弱いことを知っています。この心は諸感覚から印象を受け取り、自分の意見を作り上げ、やって来る不安定さや恐れ、あるいはその他感情への変化に従属しています。この心は過去の出来事に関する記憶や自分自身には分からないより偉大な知識を有していると感じている潜在意識の心に信任を与えているのです。





【解説】

いわゆる潜在意識についての説明です。その説明の前に本文では、日常、私達が用いている「顕在意識」としての心が、実は諸感覚の反応によって支配され、大変不安定な状況のまま用いられていることを指摘しています。その一方で、潜在意識の、即ち通常の意識に現れていない何ものかが過去の記憶も含め、もろもろの知識を持っている筈だとしている訳です。

しかし、全て「心」によって対応できるとする所に、大きな誤りがあるように思います。心が自分のものであることは誤りのないことですが、その心が全てを知っている(あるいは知っている筈だ)とし、そこに価値を置くこと自体に誤りがあるように思えるのです。

私達は、これまでの学習から、心自体は本来、実態が無くてよく、単なる通り道でよいことを学んで来ました。また、テレビやラジオにも例えられてきました。もちろん、テレビのスイッチを入れて放送されている番組を見る時、あたかもテレビが映像を提供しているように見えますが、実際はそのメッセージは放送局のスタジオで製作され、電波に乗って各家庭に向けて放送されている訳です。テレビ自体が放送の内容を知ることはないのです。そういう意味でも、私達が日頃取り扱う心も、そうした各自の肉体の道具に過ぎないということだと考えるべきでしょう。


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