ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 4章 段落370 [2010-11-11]

370 The difference between pure reasoning and perverted reasoning is the difference between definition and discrimination. We may say that a rose is red and is fragrant; and that a calla lily is white and possesses little fragrance. Our reasoning tells us they are two distinct objects; and defines their character by an act of recognition. But perverted reasoning could say that the lily is a mistake of creation, because it should have been red like the rose; or that the rose is malformed because it is cut up in little pieces called petals.

370 純粋な推論と歪んだ推論との違いは定義と差別の間の違いです。私達はバラというものは赤く、よい香りのするものと言いますが、カラー(訳注:植物名、オランダカイウ、日本ではカラーもしくはカラーリリーと呼ばれる。漏斗状の白い仏炎苞を持つ観葉植物)は白く、香りは無いと言うでしょう。私達の推論はそれらは二つ別個のものであることを私達に伝え、認識の行為によってそれらの特徴を定義します。しかし、歪んだ推論は、そのユリ(訳注:この場合、前述のカラーをユリと認識している)はバラのように赤くなければならないのになっておらず、或いはそのバラ(訳注:この場合は前出のカラーをバラと認識している)は花弁と呼ばれる小片に切れ込まれている為、誤って創造されたものだと言うかも知れません。





【解説】

ここでは私達が、日々の生活の中で見る多様な創造物に対してどのような見方をしがちかを指摘しています。その中には正当な認識もありますが、実際には自分の好みやこれまでの経験に無いことを理由に、そのもの自体を否定したり、裁いたりすることも多いように思います。

本項の場合は植物の例ですが、大事なことはそのものの存在をまずは認め、次にそれを理解しようとする心境でしょう。reasoning(推論)は対象は物体であれ、想念であれ、それがどのような経緯や意図で現れたものか、他との関連性は何処にあるか等、探究することにあります。

最近は様々なテレビ番組で、生物多様性の問題が紹介され、熱帯地方の多様な色彩模様を持つ生物が数多く紹介されるようになりました。これらを見ると、創造主の才能は実に多才で豊かなことがよく分かります。


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