ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 2章 段落272 [2010-06-10]

272 During experiments conducted in the field of intentional telepathy by researchers, it has been found that the rate of accuracy in reception in any group is higher for the first series of tests than it is later. They have attributed this to mental fatigue, but it might more logically be explained as concentration fatigue; for it is produced by the enforced focusing of the attention upon one point, or idea. Because it demands an increased expenditure of the potential body force, any form of concentration will produce fatigue. The energy of the cells is being dissipated at a very high rate, and due to their tenseness caused by this mental strain, they are not able to replenish their energy as fast as they are giving it out. This creates an unbalanced condition in the body.

272 研究者達による意図的テレパシーの分野で行われた実験の間、如何なる集団においても正確さの割合は最初のテストが後のものよりも高いことことが発見されています。彼らはこれを精神的疲労のせいとしていましたが、集中化による疲労と説明する方がもっと論理的と言えるかも知れません。何故なら、ある一点あるいは概念に注意を強制的に集中させることで疲労が作られるからです。その集中が潜在する肉体の力の消費量を増加させることになる為、どのような形であれ、集中は疲労を作り出します。細胞のエネルギーが非常に高速度で消失し、心の引き締めによって作り出された緊張の故に、細胞は自分達のエネルギーを補給することが出来ないまま、エネルギーを放出してしまいます。これは肉体にアンバランスな状態を作り上げます。





【解説】

これまでの経験からも極度の緊張を強いられた後は、どっと疲れが出るものです。また大抵は最初のトライアルの方が、その後、一生懸命目標目がけて努力したケースより、良い成績を納めることが多いようです。

ここではその原因を精神集中による肉体細胞の疲労であると解説しています。つまりは、目標一点に心を集中させることが通常言われているような良いものではないと言っているのです。

実は野生動物のしぐさを観察すると、例え獲物を狙う時でも周囲の状況を見回したり、自分は関心が無いという風にリラックスした態度を示しているように思います。

私達は自身の肉体細胞の状況に十分配慮して、細胞が本来の機能を発揮できる精神状態を維持することが自分の役目であり、責任です。その点だけ十分行えば、あとは細胞自身が伸び伸び本来の活動を行う筈です。どんな時でも自己の関心を一点に集中させず、広い視野の下、リラックス出来ることが物事の上手の決め手となることでしょう。昔、何かの本に書かれていましたが、武士の時代、ある剣豪が言った言葉の中に、相手と刀で対峙した時、その切先を自分の刀で触れて見て、相手がもし柔軟な動きを見せたら、余程相手は強いので、直ぐに逃げた方が良いという趣旨であったと記憶しています。どんな時でも柔軟性を保つことは達人の条件でもあるようです。


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