ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 3章 段落204 [2010-02-22]

204 Since the adult mental attitude overshadows and molds the mental attitude of the young, we should be particularly careful in our dealings with children. The young mind, not yet cluttered by our accepted tenets, is naturally receptive to impressions. Because the child is dependent upon us, both for physical care and love, this makes a very close tie; and our thoughts will have a direct bearing upon the mental and emotional development of the young life. If we are tense and irritable, the child will become nervous and filled with a feeling of insecurity; if we are calm and balanced, the child will feel secure.

204 大人の心の姿勢が年少者の心の姿勢に影響を与え、形づくることから、私達は子供達を取扱う際には特に注意すべきです。私達が受け入れた諸々の教義に未だ散らかされていない若者の心は自然と印象に感受性があります。子供は身体上の保護や愛情の両面において私達に頼っていますので、これはとても親密な絆を形成しますし、私達の想念は年少者の生命における心や感情の発達に直接的に関連します。もし、私達が緊張し苛立っていた場合、子供は神経質になり、不安なフィーリングで満たされることでしょう。もし、私達が静かで調和がとれていれば、子供は安心を感じることでしょう。





【解説】

幼児期を過ごす環境の大切さは、「三つ子の魂」等、古くから言われ続けて来ました。子供は穏やかで思いやりのある家庭で育てられなければなりません。これら幼児期は言葉を発する機能、即ち感覚心の発達はこれからなのですが、反面では印象類の感受力は大人以上に鋭敏です。私自身の記憶でも、幼児期に過ごした生活の断片は60年近くも経過した今日でも鮮やかに思い浮かびます。それ程に印象の記憶が深いものと思われます。

一方で、家庭内の不和その他の問題の悪影響は直ちに幼児の健康状態に影響を与えますし、私自身も病弱な幼児期を過ごしており、それらの病気が周囲の環境の影響を顕著に受けるのが子供達だとする本項の解説は良く分かります。

以前、どこかで紹介したように、ルーサー・バーバンクは著書(The Training of the Human Plant, 1917)の中で、子供が最も鋭敏な生き物だと表現しています。また、同書の中で、ルーサー・バーバンクは子供は10才まで学校にはやらず、自然に近い田舎で過ごすことの重要性を指摘しています。都会では誘惑が多すぎること、あまりに人工的な生活であることが問題だとしているのです。本書が書かれた1917年(大正6年)で既にこうした指摘がある訳です。将来の成長を前に、大自然の中で過ごすことの大切さとして言葉を発しない自然界の多くの生き物と接する体験をこれら感覚が鋭敏な時期に積み重ねることをルーサー・バーバンクは推奨しているのです。


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