ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 2章 段落174 [2010-01-04]

174 Stop and study yourself impartially. Do you rush about, your body a quivering mass of taut, jangling nerves? Is your mind racing ahead to all the things you feel you must accomplish? If so, you will find every muscle in your body is tense. At the end of the day your body and mind will be fatigued. Even sleep will not bring repose if the mind is not at rest, and in time nature will rebel against your continuously breaking one of her fundamental laws. For when your body and mind are tensed and worried, the cells will not function properly.

174 立ち止まって、片寄らずに自分自身を研究することです。貴方は自分の張り詰めて苛立つ神経の塊になった身体を急き立ててはいませんか。貴方の心は貴方が成し遂げなければならないと感じる全ての物事に向かって、駆け出してはいませんか。もしそうであるなら、貴方はご自身の肉体のあらゆる筋肉が緊張していることに気付くでしょう。一日の終わりには、貴方の肉体と心は疲れ切っているでしょう。もし、心が安静になっていなければ、睡眠も休養をもたらすものとはならないでしょうし、また、やがては自然の基本的な諸法則の一つを継続的に破り続けている貴方に、自然は反逆することでしょう。何故なら、貴方の肉体と心が張り詰め、悩んでいる間は、肉体の諸細胞は適切に機能しないからです。







【解説】

現代社会の中で生きている私達は、ある意味では他の進化した惑星社会に比べて過酷な環境の中で生活していると言えるでしょう。また、加えて未発達、未成熟な自我を抱える中で生きる訳ですから、様々な面で私達は問題を抱えていると言えます。

当然、本項に書かれているように、私達地球人の肉体や精神は疲れ果てることになり、多くが本来の肉体の維持が出来ず、老化を加速し、死に至ることになります。

本項はそれに対し、静かに自らを観ろと言っています。結局は自分の中に起っている緊張や悩みは、それ自身、私達が作り出してしまったものであり、本来の自然はもっとゆったり流れていることことを知り、自分の誤りを知れと言っているのです。先の生命の科学でもリラクセーションや新鮮さの重要性について述べられていました。あくせくするのは感覚心であり、同じ内容の仕事を進化した宇宙兄妹達はもっと余裕を持ち、楽しんで行っているように思います。心を平安に保ちながら、肉体を柔軟かつ敏しょうに反応させると言った事柄は、古来から剣術の極意その他で示唆されているところです。

昔から、本項で指摘されている内容は、繰り返されて来たように思います。未だ全体像は知りませんが、中国の老子の思想もアダムスキー哲学に近いもののように思います。もちろん、真実は一つである訳で、その時代、その地方の言葉と表現で先人達は、真理をその時々に伝えて来たということでしょう。ちなみに、「老子」上篇10章に「ひたすら”道”に随順すること」とあり、その”道”とはアダムスキー氏の言う宇宙意識を指すものと思えますし、「心身を柔軟に保つ」、「嬰児のようにあること」等は、他の多くの賢者の教えに共通するものと思われます。


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