ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 1章 段落150 [2009-11-20]

150 When man gives any thought to material substance, he is very likely to accept the image given to him by those organs of deception, the eyes, which hold to the solidity of matter; so he believes a vast difference exists between matter and space. Yet, in the laboratory we have discovered that form is not solid; but may be likened, as one writer expressed it, to a mass of soap bubbles.

150 人が物質的な物に何らかの想念を与える時、人は欺く器官、即ち物質の硬さを把握する眼によって与えられたイメージを受け入れ易いものです。その結果、人は物体と空間とでは莫大なる差異があると信じているのです。しかし、それでも実験室で私達は形あるものは硬いものではなく、ある作家が表現したように、形あるものは石鹸の泡の塊に似ていると表現できることを発見しているのです。





【解説】

物質の真の姿、原子は中央の核を電子雲が取り囲むような、太陽系に相似した形態をとっていることが、現代の原子物理学によって判明しています。その原子の質量のほとんどが中央の核の一点に集中し、原子の占める空間のほとんどは電子の周回軌道である(原子核の半径は原子の半径の約10万分の1とされています)ことは、物理学の教科書にも載っています。

このように私達が固体と見なしているものも、実は液体や気体の状態と比較して原子や分子レベルでは何らの違いも無く、気体はその密度等の違いから視覚では捉えられないだけの問題なのです。事実、私達の周囲の空気も、1立方メートル当たり約1.2キログラムと結構な質量があるのです。つまりは、この大気中にも相当数の物質が詰まっているという訳です。

一見した眼で見る姿に自分の判断を委ねずに、もっぱら受ける印象を重視することの重要性を本項は指摘しています。


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