ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 2章 段落046 [2009-06-15]

046 With the dying of the vegetation the herbivorous animals would starve; the carnivorous ones, their natural prey extinct, would follow suit. And Man, relying upon both the animate and inanimate phases of manifestation for food, could not survive.

046 植物が死に絶えると共に、草食動物達は飢え、自然界の餌となるものが消滅する肉食動物達も同じ後に従うことになります。そして食物を創造の生物、無生物の両面に依存している人間も生き延びることは出来ません。





【解説】

地上において支配生物である人間は植物から動物に続く食物連鎖の輪の中にいます。その存在はこれら下位の生き物達に全てを依存しています。このことを自覚していないと、その文明は滅びることになります。かつて地球には数多くの古代文明があったとされています。しかし、ムーやアトランティス等、辛うじて名前が伝わっているだけで、記録のほとんどは失われています。

人間が生きて行く上での基本は環境であり、その環境がもたらす良質な食料供給です。より多くの富を得る目的から過度に食料を増産する為に農薬を使用し、植物から搾取するのではなく、自然の恵みを感謝して受け取り、他の生き物達と調和した暮らしはかつての日本ではごく普通にありました。いわゆる里山の自然、カエルやドジョウと共生する水田での米栽培です。

私達日本人は、稲作を基本とする農耕の民でした。季節の変化を肌で感じ、田に鳴くカエルの声を聞きながら、青々として風にそよぐ稲の葉を愛でて、米を育む自然に感謝する。神社における夏祭りや秋の祭礼は、いずれも自然に感謝する古来からの人々の気持を表現する場でした。

宇宙時代に入った今日、私達は宇宙空間から改めて自分達の住む球体の全貌を見詰め、その球体表面で繰り広げられている植物から動物にいたる様々な活動の姿を頭に描いて、各自、新しい展望を開く必要があります。また、一方、現実の世界では各国による漁業資源や穀物の奪い合い等、食を巡る争いと金儲け主義がはびこる時代にもなっています。食料自給率40%(2003年農林水産省「食料需給表」)は主要12ヶ国の中で最低であり、とりわけ日本においては農業政策の在り方についても見直しが必要な状況になっていることは皆様、ご存知の通りです。


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