ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 1章 段落020 [2009-05-08]

020 There is nothing mysterious or unknowable about this means of thought-transference, for man lives by it daily. A thought cannot be given audible expression without first being formulated in the mind. This is automatic with the average person, and he is usually quite unconscious of the fact that his mind is (1) directing every outward movement of his body; (2) composing and arranging his thoughts before giving them audible expression; (3) receiving a continuous flow of thought-impressions from the outside. From this continuous flow of impressions the undeveloped mind rejects all that is not familiar, and retains only those thoughts which confirm the opinions his mind has already formed. That is why, until man understands himself, he is guided only by the world of effect.

020 この想念移動の手段について何も神秘なものも未知なることもありません。何故なら人は毎日それによって生きているからです。想念は心の中で最初に組み立てられることなく、聞き取れる表現を与えられることはありません。これは普通の人間では自動的に行われており、人は普通は自分の心が、・肉体の外向きのあらゆる運動を指揮し、・自らの想念を聞き取れる表現にする前に組み立て整理し、・外界から絶えず流れ込んで来る想念−印象類を受信しているという事実について全く意識しておりません。この連続した印象の流れの中から、未発達の心は馴染みのないものは全て拒絶し、代わって自分の心や既に作り上げた意見類を確証する想念類のみを保持します。それが人が自分自身を理解するまでは結果の世界によってのみ導かれる理由です。





【解説】

人間を支配する心の機能と問題点についてここで明確に解説しています。本文に記されているように、特に心が人間の行動を指揮していることと、想念を言葉に変換する作用、更には源となる想念の流れを例え不十分ながらも常に受信していることは重要なポイントになります。私達が目指すのはこれら自らの心の作用を更に純化し、本来の姿に戻し、発達させることです。

その為には、私達自身、日頃からその作用の実態について良く観察する必要があります。一方で、心は長年の支配経験からその処世の方法は巧みであり、容易に真実の姿をさらけ出すことはしません。自らの心に本来の素直さを取り戻し、その想念の源である宇宙意識を自らの指導者として認めさせることが必要です。

また、普段、何気ない行動の背後に自らの肉体を通じて心が各行動を差配している実態を知る等、心自体の有用な働きについて認め、評価することも大切です。自らの心を良く知ることが大事だということです。


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