ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 1章 段落011 [2009-04-20]

011 In olden times, telepathy was attributed to black magic or witchcraft; but through actual experiments carried out by the universities, it has conclusively proved itself to be a definite fact with which to be dealt. However, that first statement made by the Psychical Research Society has been a dangerous snag upon which science is now floundering; for working from the hypothesis that telepathy is outside the "normal" operation of the recognized sense organs has caused science to place the subject in a field of mystical assumption; rather than of practical analysis. This has resulted in a well-meant but worthless foundation upon which to build. It is now time to lift telepathy out of the confusion surrounding it, and place it once more upon its true foundation as the cosmic universal language.

011 昔はテレパシーは黒魔術や魔法に帰するものとされて来ましたが、大学によって実施された実際の実験を通じて、それが明白なる事実として取扱われるべきものであることが最終的にはっきりしました。しかし、心霊研究協会によって出された最初の声明はその上で科学が今やもがいている水中の沈み木となっています。何故ならテレパシーはこれまで認識されてきた感覚器官の「正常な」作用の範囲外であるとの仮説による研究は、科学に対し実際の分析よりは何か神秘的な仮説の分野にその課題を設定させてしまったからです。このことは結果としてよかれと思ってのことでも、打ち立てるには価値のない基礎になってしまいました。今やテレパシーをそれを取り巻く混乱から引き上げて、宇宙普遍の言語としての真の基盤の上に乗せるべき時になりました。





【解説】

当時の大学での研究から、テレパシー現象は厳然たる事実であることが明らかになったと記されています。しかし、それらの事実は、そもそもの概念の拠り所に問題があった為、今日では神秘の中に埋もれているとしています。

誰でもその原理を理解し、訓練さえすれば、テレパシー能力は上達するということでしょう。それはあくまで宇宙普遍の言語という意味で、万物に共通のコミュニケーション能力でもある訳です。つまりは、原子分子から動植物に至るまで、距離にかかわり無く互いの気持を通じ合える手段であり、活動する想念のやり取りでもある訳です。

おそらくは言葉による会話以前に想念を感受する能力が先にあるように思われますが、それら万物の基本能力は心が発達するにつれて失われて行くのかも知れません。毎朝、通る並木道の電線には決まってスズメの群れがとまっており、ピーチク賑やかな会話を交わしていますが、彼ら鳥達が一日の始まりを喜んでいることは傍から見ても良く分かります。自然界の生き物は毎日を創造主を意識して楽に生きています。


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