ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課 段落368 [2008-10-07]

368 The effect mind which is the personality, usually follows the law of least resistance and allows itself to be molded into the environment of the word's society. This is why man feels strange to man, even though he is molded into the same type of society. And it is because the ego or sense mind is a stranger to the Cosmic Principle and itself caused through the divisions between individual identity and the ego. The individual acknowledges everything in unison whether visible or invisible to the sense mind, while the sense mind acknowledges only that which it calls concrete form. Yet when questioned the mind admits that there is something behind the concrete manifestations. But it does not like to go on record that there is for fear of what a neighbor or society might think of him. This shows that the individual's identity tried to alert the mind but the mind fears not to go along with society's pattern.

368 結果である心は人格でもありますが、いつもは最小の抵抗の法則に従い、自身を世の中の環境の中に鋳込まれることをやむなしとしています。これが人が自分が同じタイプの社会に鋳込まれているにも関わらず、人に対して見慣れない感じを受ける理由です。そしてそれが、エゴ、即ち感覚心が宇宙原理に対してよそものであり、そのことが個人の正体とエゴの間の諸分裂をもたらしたのです。個人は感覚心に見えているか見えていないかに関わらず全てを調和していることを認知しますが、感覚心は具体的な形有るものを要求するもののみを認知します。しかも尋ねられると、心は有形の創造の現れの背後に何かがあることを認めます。しかし、心は存在する記録には進んで行きたがりません。何故なら隣人或いは社会が彼をどのように考えるかを心配するからです。これは個人の正体は心に注意を喚起しようとしますが、心は社会のパターンを手に進むことを恐れていることを示しています。





【解説】

多少余談になりますが、先日、紅葉を見に山に出かけました。山に行くといつも思うことは、山道を行き交う人は皆、自然と挨拶をすることです。また、山小屋や途中の休憩所では不思議と見ず知らずの相手でも会話が弾むものです。もちろん、この背景には自分が先程、体験したことを相手に伝え、危険を避ける場合もあるでしょうし、相手に教えてもらいたいこともあるでしょう。今回の山行きも互いに名前は知りませんでしたが、双方の経験談を披露する等、楽しい一時を過ごしました。

しかし、このような状況は大自然の中の話で、都会ではまずはあり得ないことでしょう。その理由の一つに山の場合は、自然環境の雄大さの前に各自の自我が小さくなり、互いに心の垣根が消えることがあるように思います。本文にある「見慣れない感じ」(strange)と対極を為すのが、この親密感であり、どのような存在に対しても相手を心底、尊重し信頼する感じが大切だということです。


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