ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第06課 段落215 [2008-01-21]

215 You see the body is on one hand independent of the mind, yet on the other hand there are certain cell groups that are related to the mind and obedient to it. This is the cause of the conflict that a human finds himself in daily. The mind is inclined to be habitual and lazy. It would rather travel the road of least resistance than the road of progress that calls for steps yet unknown. This is why we are plagued with tradition and conventions of ancient times that no longer fit into our present way of life. But despite this, the mind must accept things from time to time whether it likes it or not.

215 おわかりのように肉体は一方では心からは独立していますが、他方では心と関係を持ち、心に従順な或る細胞群もあります。これが人間が日常、自分自身に葛藤を感じる原因です。心は習慣的で怠惰になる傾向があります。それは未知なる階段を必要とする進歩の道よりも最小限の抵抗しか無い道を歩むことを常としていました。これが私達が今日の生活方法にはもはや当てはまらない古来の伝統や因習に患っている理由です。しかし、これにも拘わらず、心は時としてその好き嫌いによらず物事を受け入れなければならないのです。





【解説】

本課では「新しさ」の重要性を学ぶことになっています。ここでは「新しさ」に対峙するものとして「古来からの因習」や「日常習慣」の問題が指摘されています。通常、私達は安住の道を選びます。その方が楽であり、とりたてて苦労することは無いというのが私達の基本的傾向です。それが今日の問題の元凶であると本稿は指摘しているのです。

逆に言うと「新技術」や「新製品」などの物質面の「新しさ」は大歓迎である一方で、各自の日常生活についてはある程度パターン化され、各自平日はどのような生活時間、土日はどのような過ごし方になるかはほとんど決まっているということもあるでしょう。特に年令を重ねるにつれて、この生活のルーチン化は定着して行き、遂には「10年ひと昔」というように毎日、何らの新鮮さを体験しないまま時を過ごすことが多くなるのが、地球の現実です。

しかし、これらの習慣に流れる生活は、最も危険な状況であることに気付く必要があります。中高年の肥満、「生活習慣病」は言葉の印象としては、重病であるというイメージはありませんが、実は糖尿病や動脈硬化等の致命的な病に直結しています。一日の過ごし方、生活の仕方が翌日の自分自身に大きな影響を与える訳で、努めて習慣を排除する、分かりやすく言えば、毎日、何が昨日と違った生活内容となっているかを自分に問いかけ、一日一日を新鮮に生きる必要があります。私達の心の習慣病にも気付く必要があります。


第06課 段落214 [2008-01-18] <<  |  >> 第06課 段落216 [2008-01-22]