ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第04課 段落178 [2007-11-22]

178 For if we desire to be as our creator we must face all phases of life without being disturbed. The Creator faces his creation without discrimination. For should he like one and dislike another he would be dividing himself, and thus do no better than man. But all phases of creation are loved by its creator for its purpose is known. It is a human trait to discriminate and through this many hurts are received because the ego mind separates itself from the whole.

178 もし私達が創造主のようになりたいと望むなら、私達は心を乱されることなく生命のあらゆる側面を直視しなければなりません。創造主は自らの創造物を差別なく直視しています。何故ならもし創造主があるものを好み、他のものを嫌うならば、創造主は自らを切り裂くことになり、人間よりましなことができなくなるからです。しかし創造のあらゆる側面はその目的が知られているが故にその創造主によって愛されています。区別するのは人間の特徴であり、エゴの心が自身を全体から分離してしまう為、この過程を通じて多くの痛みを受けることになります。





【解説】

本文で述べられていることは、全てをありのままに受け入れ、好き嫌いを無くすということです。この一見、当たり前に思われることが実は難しいのです。私達の日常の心の動きを観ていると、多くは好き嫌いで判断していることがわかります。つまり、自分の気に入るもの、気に入らないものを区分けして、自分(エゴ)が好むものを重用し、それに傾くのが人間の常です。これに対しては、まず、心に好き嫌いの判断をさせる前に、もっと公平に愛情をもって諸物に接することです。万物をいとおしく見ることが、心の好き嫌いを封じる唯一の手立てです。

一方、本文ではこのような好き嫌いの原因となる「区別すること」が人間の本性だとも言っています。確かに人が幼児期から物事を覚える際、一つ一つの物の名前を覚えることから始まります。ここでの物の名前は他から区別する上で必要となる作業です。諸物の理解の為にはその特徴を知ることが重要で、そのためには分類作業が必要となります。昆虫や植物の世界で新しい種が発見されたと報じられるのも、こうした分類学が人間の世界においては確立されているからに他なりません。しかし、分類ばかり行っていては、肝心の個体の観察がおろそかになってしまいます。

好き嫌いは、エゴの実像がよく現れる現象です。各自、これらの反応を観察した際に、その反応をありのままに直視し、それが何故、どのような理由や根拠で発生したのかを知ることができれば、少なくても同様な反応は以後、姿を消すことでしょう。エゴ自身がその誤りに気付いたからです。


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