ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落132 [2007-09-05]

132 Once man realizes this and makes daily use of it, he will no longer complicate things and he will feel himself one with his creator.

132 一度、人がこのことを悟り、それを日々活用すれば、以後は物事を複雑化したりすることはなく、自分自身が創造主と一体になっているように感じることでしょう。





【解説】

ここでのポイントは日々の精進ということでしょう。例えば、何らかの事情から一週間もこの分野の探究から離れ、他の諸事への対応に追われた場合等、再び以前の感覚に戻るのは容易ではありません。私達は少しずつの歩みしかできない一方で、進路は前進か後退かのいずれかでしかありません。氷の斜面を車で登るようなもので、あせってエンジンを吹かせばタイヤが空回りして、かえって危険ですし、エンジンを回さなければたちまち、滑り落ちて行くことでしょう。折角の学習のチャンスであり、これまでの歩みを無駄にしないよう、とにかく目標に向かって毎日の努力を続けるべきなのです。

実は太古の昔から各人はこの道程を歩んで来ました。現存する多くの仏像、寺社の存在がそのことを物語っています。とりわけ仏像は当時の世界観、宇宙観として人々の無限なる創造主に対する祈りの受け手として、人々によって大切に守られ今日まで伝えられたものです。これらの像を見る時、私達は必然的に自分の弱さや未熟さに対して無言で受け止め、何らかの形で力を授けてくれる存在として像に対面します。自分の祈りを創造主に伝え、叶えてくれることを私達は祈っているのです。

もちろん、これらの祈りが前節でアダムスキー氏が言っているように、直接有効な手法ではありませんが、「意識」を本文で言うrealize、即ち”間近に見る”、”悟る”という面からは、先ずは心をこれらの全世界を支配する目に見えない存在に向けるという意味において、日々の精進の一つであろうと考えます。自分の内面や目に見えない意識から知恵を授かろうとする素直な心を保つことが大切です。


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