ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落122 [2007-08-13]

122 Let us assume that, the first man on earth did not have a teacher to guide him along the path of life, so he had to use nature as a teacher. i.e. As he listened to the winds passing through the trees with their varying types of leaves, he noticed that each produced a different sound. And as he listened to the birds and the rushing waters of the brooks and rivers, and other sounds that nature produces, he desired to reproduce the sounds. So he made a flute type whistle and later other instruments. Man innately desires to become as his Creator. So nature has been his greatest teacher.

122 ここで地球上の最初の人間が人生の道程を導く教師を持たず、自然を教師とせざるを得なかったと仮定しましょう。即ち彼は様々な形の葉を持つ木々の間を通り過ぎる風に耳を傾ける時、各々が異なる音を発することに気付きました。そして鳥達や渓流や川の水の流れやその他、自然が造り出す音に耳を傾ける時、彼はそれらの音を再現したいと思ったものです。そこで彼はフルートの形式の笛、そして後には他の楽器を作ったのです。人間は生来、自分を創造した創造主のようになりたいと願っているのです。ですから自然は彼の最も偉大なる教師であったのです。





【解説】

自然界に生きるもので人間以外は皆、各々創造主の導きのまま、その種族に託された生命を全うしているということを前節で述べました。ここでは人間は当初、地球に置かれた時から、どのように成長して行ったかを述べています。古代の壁画に残る動物の絵や、祭事用や人形の土器の遺物等、文字の無い時代の古代人の生活振りの一端は、世界的にも残っています。このようなものに加えて、本文では楽器の由来として、自然界における木々の枝が風でそよぎながら出す音等、自然の中で聞こえる様々な音を真似ることから始まったと解説しています。

また、人間本来の性質として、丁度、幼児が大人の動作を真似るように、人間は自らを生んだ創造主の真似をしたがるのだと言っています。言い換えれば、自然を手本とするという基本的な原則は、古代から現代、更には未来永遠に連なるものと言うことができるでしょう。

言い換えれば、自然は人間に多くのことを気付かせ、教えてくれるものだと考えます。青空の中を行く雲は大変すがすがしいものですが、それと同様な光景は古(いにしえ)の人達も同じ気持で観ていたことでしょう。多くのインスピレーションを与えてくれる自然ですが、自然自らが言葉を発して私達に語りかけることはありません。常に黙って只、その作品(光景)を見せるだけです。そこから何を学び取るか、真似るかは各人に架かっているということですが、少なくても、その意義を感受した者は自分の得た知見を自ら表現して他者の参考にさせる必要があるのです。それこそが、人類の進化を促進する原動力となるからです。


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