ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落087 [2007-06-20]

087 Our misinterpretation of its impressions gives us bad results. For many times the mind does not want to be dictated to and acts on its own. The mind in some cases is like a child who is told that if he touches a hot stove he will be burned. But he does not want to be told, so he burns his hand and it is painful. But he did have the experience even though this is the hard way of learning.

087 そのもたらされる印象への私達の過った解釈は私達に悪い結果をもたらします。何故なら多くの場合、心は指図されることを嫌いますし、自らの判断で行動してしまいます。ある場合には心は熱いストーブに触ると火傷すると教えられている子供のようなものです。しかし、彼は教えられることを嫌って、手に火傷をして痛い思いをするのです。しかし、これが学ぶ上で辛い道であったとしても彼は体験を得た訳です。





【解説】

ここでのポイントは印象に対する心の誤った解釈かと思います。本文では熱いストーブに対する幼児への両親の注意の例が述べられています。この場合、「熱いストーブに触れると火傷をするから、触れてはだめよ」と両親が子供に注意しますが、この注意の言葉こそが意識が発する印象です。これに対して、子供(心)がそのような親(意識)の忠告を無視して、自分勝手に行動し、火傷を負って痛い目を見るのが私達の心です。親(意識)の忠告を無視した結果、自らの体験により「貴重な」体験を得ることになった訳です。

しかし、より深刻なのは、私達は往々にしてその失敗を繰り返すということです。過去の体験が生かされないことがむしろ多いのではと思っています。その理由は、私達がその失敗の原因を十分分析せず、改める作業を行って来なかったことにあります。本来、その時の自分の心がどのような事柄で占められていたか、等を調べれば少しはその原因を理解でき、再発を防げたかも知れないのです。正直にありのままの自分を見つめることが大切です。よく重大事故の後、原因調査が行われます。こうした失敗事例を分析して得た知識を基に再発防止策を策定し、皆がその事故についての知見を共有することで技術は進歩して来ました。それと同様なことを本来、人間の精神面についても行うべきなのです。

これまでも繰り返し述べられているように、体験からしか学べない者は決して望ましい姿ではありません。しかし、体験から学べない者は更に救いがたいと言えるでしょう。私達は考えること、反省することを止めてはなりません。毎日、少しずつ進歩する努力の積み重ねが遂には成就へと導くからです。


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