ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落073 [2007-05-30]

073 You may say here, what about the people among us who are criminals and those who harm others? These actions could be considered mistakes on the part of the actor since he has been taught to guide himself by effects. And most everyone has been guided by effects, so we have all made mistakes. But if we are wise and desire understanding we shall then learn the reason for our mistakes and make the corrections. And we can be thankful for the experience that taught us a lesson. For without this we would not know the better way.

073 ここで、あなたは私達の中にあって犯罪者であったり、他人に危害を与える者についてはどうかと言うかも知れません。これらの行為は結果によってのみ自身を導くように教えられて来たその行為者の側の過ちと見なせるでしょう。そしてほとんどあらゆる人が結果によって導かれており、私達は皆、過ちを犯します。しかしもし、私達が賢明であり理解を望むなら、私達は私達の過ちの理由を学び、修正しなければなりません。そうすれば私達はレッスンを私達に教えてくれたその体験に対して感謝することにも成り得るのです。何故なら、このこと無しにはより良い方法を知ることは無かったからです。





【解説】

「体験から学ぶ」と言われますが、物事の背景にある原因に気付きにくい私達は、結果を唯一の拠り所とし、他人の評価や不確定な将来に対する不安から、不完全な行動、場合によっては自らの内部の勝手な囁きを受け入れて犯罪さえも犯してしまいます。本文では、このような犯罪も日常生活の些細な過ちと同じ原因であり、全ては私達が結果によって導かれているためとしています。そして、これら体験から学ぶことこそが大切だと教えています。

よく事故発生後、その原因を徹底的に究明して再発防止策をとりまとめ、類似箇所に水平展開することが行われますが、そのようにして将来ともにその事故原因を取り除くことが着実な進歩につながると言えます。世の中の技術はこれら人間が学び取った多くの失敗事例が元になって改良されて来ました。

しかし、人間の心の機能については、どうでしようか?各自の心の限界や挙動、たまたまの結果に右往左往する心の動きをしっかり見据えて、本来、そのにがい体験の原因を分析すべきなのですが、このような体験を学んで以後の人生に生かす努力は、意外に行われていないのです。




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