ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第01課 段落012 [2007-03-18]

012 We must always remember through the entire course that the human mind or the senses have been depending upon effects, while the consciousness does not -- it produces the effects.

012 私達はこの全コースを通じて人間の心、諸感覚は結果に依存していること、一方、意識はそうではなく結果を作り出しているということを常に心に留めておく必要があります。



【解説】

ここで、大事なことを最初に述べています。私達の精神的な部分を二つの部分に分かれると言っているのです。「心」と「意識」です。この内、心は実は諸感覚のことであり、それは結果に依存していること。一方で意識なるものはその結果を造りだしているというのです。

この内、私達が理解し易いのは「心」でしょう。日々の生活を見れば、結果によって気分が作用されます。学生であれば受検の結果の合否とか、職業人なら会社における業績その他、多くの結果が求められており、その結果を確保する為に汲々としているが実態です。しかし、一方、意識について実はこの現実世界を根本から造り上げている存在にも関わらず、私達はその成果である結果だけを利用して、その存在に敬意を払わないで過ごして来ました。例えばトマト等の野菜です。私達は、毎日のように自らの健康の為、進んで野菜を食べます。トマトは商品として流通していますが、トマト自体は種から育って、花を付け実を付けた後、熟すまで成長する過程について、トマトを食べる者は誰一人、想像すらしません。自らの健康にとって大切だから、美味しいから食べるだけのことです。

しかし、これを生み出した存在を知ろうとすることが先ず第一歩です。当然、創造物には創造主の勢いが本来、現れている訳で、トマトを見る時にそこから湧き出ているエネルギーに気付くことが大切です。食べるという行為は、自らの肉体を養うということ、食べた食物が自らの身体の中で活用され、自分にとって直接的に役立つことから、大変、分かりやすい事例です。この中で、私達の感覚に関する問題としては、味覚や嗅覚、視覚がこの食物については、関わって来ることでしょう。

これらの感覚に依存して、グルメを追求する場合と、創造主が意識の力を通じて大自然から造り上げた作物との会話を追求するのとでは、大きな違いが出ることになるのは明らかでしょう。

進むべき道を見誤らない為には、私達はこれまでの自分の心を少し引いて見つめ直すことが必要で、既存の感覚では捉えられない、最初は微妙な印象に気付くことが必要になることでしょう。


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