001 This course on the science of life will get deeper as we proceed with the study.
001この生命の科学コースは学習を進めるにつれて次第に深遠なものになるでしょう。
【解説】
この講座(「生命の科学コース」)はある種の通信教育として、開発されたものと聞いています。アダムスキー氏の哲学3部作の内、最晩年のものです。関係者の間では最も重要視された講座であり、全12課にわたる課程を経て地球人に必要な基本的知識が身に付くように工夫されたものとされています。
1963年6月付の同名のアダムスキー氏の論説「生命の科学」(「死と空間を超えて」:昭和43年11月発行、久保田八郎訳、P.87-88)に以下の記述があります。
「(略)私は目下、”生命の科学研究講座”を設ける準備をしています。それはこれまでに教えられてきた如何なる精神科学とも異なるでしょう。それは万物のすべての分野とそれを支配している諸法則を包括することになります。宇宙人が現在の進化の状態に達したのはこの生命の科学によるのです。
人間がこれまでに研究してきた神話は事実によって置き換えられ完全に排除されるでしょう。しかしこのためにだれも自分の信念を捨てたり変えたりする必要はありません。それはちょうどエンジニアーになろうとして勉強している人が自分の信念を捨てる必要がないのと同じです。
私のいう生命の科学の研究は多数の人にとって容易ではないでしょう。それには生命の哲学が含まれていて、しかもあらゆる信念は哲学に基づいているからです。この研究を行おうとする人はすべて或る一つの事柄を理解する必要がありますので、ここでそれを明らかにしておきたいと思います。すなわち、この研究から何かを得ようとするならば各人はオープン・マインド(注:寛容の精神)とハッキリした論理的な考え方を持たねばならないということです。自己の既成知識を持ち込んで心中に混乱を生じさせてはいけませn。われわれは研究者にたいして他の人々の教師になってもらいたいからです。
(中略)
以上はイエスの言った言葉『幼児のようにならなければ天の国へ入ることはできない』の意味です。天の国というのは生命の真実の知識のことです。これが”生命の科学研究講座”を設けた理由です。それは研究者を向上させて教師とし、他人を助けるのを可能ならしめることにあります。
オランダの女王は私にむかって次のように言ったことがあります。『あなたの平易な言葉と表現の仕方のために、素人でもあなたの言っている事柄の真実性を感じることができます。長いあいだ人間を混乱させてきて、しかも人間を不安な生活に縛りつけていた神話的な言葉を用いないで、あなたは人間に生命の真実さをもたらしています』。人間は一人の主人をだまさないで二人の主人に仕えることはできません。人間がだましている相手は通常自分自身です。”生命の科学研究講座”については、最後的な計画ができ次第に詳細をお知らせします。」
また、アダムスキー氏の論説「新しい地平線の彼方へ」(「死と空間を超えて」:昭和43年11月日本GAP発行、久保田八郎訳、P.134-135、及び「空飛ぶ円盤とアダムスキー」:1975年7月有信堂高文社発行、久保田八郎訳、p.202)に以下の記述があります。
「1964年に始まった”生命の科学”は今回第12課をもって完結し、ブラザーズも私もその成果に満足しています。講座を研究してその知識を応用した人の大部分は自己の能力を著しく拡大しています。実際、多数の読者が奇跡的な物事を行っています。このことは今後もずっとこの講座が大きな価値を持つことを示しています。宇宙の原理の研究と応用に終りはありません。これについて大いなる努力を払ってくださったブラザーズに感謝してよいでしょう。これは私達の精神生活ばかりでなく行おうとするあらゆる物事にあてはまります。この講座の研究だけでもよき未来を建設するのに役立つでしょう。
これまで講演会でたびたび申しましたように、私たちに直接関係があるのは円盤の目撃ではなく、生活改善のためにブラザーズがもたらした知識です。目撃などというものはみな大同小異です。この知識なくしてはよき世界を期待することはできません。よき世界の建設こそ私達の義務です。政府が私達にかわってこれを行うことはできませんし、また惑星人に関する情報それ自体がこれをやりはしません。情報と知識は実行されない限り価値はないからです。(後略)」
アダムスキー氏存命中に、どのような形式でこの講座が運用されていたか、今となれば知る由もありませんが、通常は1課毎に印刷テキストが送付され、何らかのテスト或いは感想文の返送を経て、学習者と教師(アダムスキー氏)がやり取りをする中で、講座を進ませるような仕組みであったと思われます。
しかしながら、現在、このような仕組みが取れなくなっており、各自が自習する中で、本書のようなノートを通じて、各々の理解力を伸ばすことが必要なのです。その意味で、お役に立てれば幸いです。
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>> 第01課 段落002 [2007-03-04]