ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落073 [2021-07-20]


073 You may say here, what about the people among us who are criminals and those who harm others? These actions could be considered mistakes on the part of the actor since he has been taught to guide himself by effects. And most everyone has been guided by effects, so we have all made mistakes. But if we are wise and desire understanding we shall then learn the reason for our mistakes and make the corrections. And we can be thankful for the experience that taught us a lesson. For without this we would not know the better way.
073 ここで、あなたは私達の中にあって犯罪者であったり、他人に危害を与える者についてはどうかと言うかも知れません。これらの行為は結果によってのみ自身を導くように教えられて来たその行為者の側の過ちと見なせるでしょう。そしてほとんどあらゆる人が結果によって導かれており、私達は皆、過ちを犯します。しかしもし、私達が賢明であり理解を望むなら、私達は私達の過ちの理由を学び、修正しなければなりません。そうすれば私達はレッスンを私達に教えてくれたその体験に対して感謝することにも成り得るのです。何故なら、このこと無しにはより良い方法を知ることは無かったからです。





【解説】
私達の周囲には自分が思う通りに進まない事柄も多いものです。その為、ともすればそれらの結果に憤慨するあまり、他者に対して攻撃的になったり、怒りの念を起こしたりするものです。
実は、そうした状況は更に行動をエスカレートさせ、遂には犯罪行為にまで及ぶことも少なくありません。古来から怒りは敵と思えとされているのも、そうした顛末をもたらすことを警告しているのです。
このような怒りの心境は、いずれも私達が物事を表面的にしか捉えていないことから来る裁きの為に起こるものです。相手の立場や状況について配慮することが出来ない為と言えるものです。
本項は世間の犯罪も含めてほとんどの問題が私達が表面的な結果のみから起こる他者への怒りから生み出された過ちであると説いています。誰でもそれらの条件が整えば、過ちを犯す程に私達各人は未熟な存在だという訳です。それ故にたとえ苦い経験であっても私達各人が得た体験は決して粗末にすることなく十分かみしめて自らの貴重な経験として次に役立たせなければならないのです。


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