ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第08章 段落094 [2020-08-26]


094 The mortal may be likened to a violin, which is the closest to the human expression known as man. Upon the violin there are only four strings; through the medium of those four strings can the coarsest or the most celestial melodies be played but the Instrument is only a bit of wood and string until it is acted upon by a conscious intelligent force. The sounds produced depend upon the skill of the musician. The four senses in the instrument called man are unable to bring forth any expression of life without the aid of the All-Inclusive consciousness which is feeling.
094 死すべき人間はバイオリンになぞらえることが出来るかも知れません。バイオリンは人として知られる人間的表現に最も近いものです。バイオリンには4つの弦しかありません。それらの4つの弦の媒体を通じて最も粗いものも最高に天上的なメロディーも演奏されることが出来ます。しかし、その楽器は意識的な知性を持つ力によって演奏されるまでは、単なる木と弦でしかありません。作り出される音はその音楽家の技量に依存しています。人と呼ばれるその楽器における4つの感覚は、触覚である全てを含有する意識の助け無しでは、如何なる生命表現をももたらすことが出来ないのです。




【解説】
これまでにも紹介したことがありますが、四弦からなるバイオリンは人間と最も良く象徴した楽器であるとされています。演奏者と一体になって楽器と演奏者の肉体が共鳴、一体となって音律を発する様は、ある意味宇宙的波動を表現する究極の楽器(インストルメント)とも言えるものです。
しかし、これら美しい音楽もその楽器の出来や奏者の技量が未熟であれば、期待された音律は得られないでしょう。道具としての楽器もそれを奏でる演奏家の能力が共に高まってこその演奏なのです。このバイオリンを人体に例えるなら、私達は皆等しく上質な人体、即ち楽器を贈られてこの世に誕生しました。そして私達の四感覚、即ち心は自らの肉体を操作して来た訳ですが、果たして修行の結果、優れた音楽を生み出すまでに至っているでしょうか。
何事も磨かざれば輝くものではありません。四弦を調律し何時でも各々正しい音を発するよう各弦が調律された後、優れたインスピレーションを得た才能ある奏者によってのみ、優れた曲が生み出される訳で、その演奏中はバイオリンは奏者のインスピレーションの完全な表現者になっているのです。


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