ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第06課 段落236 [2017-08-29]


236 Upon his arrival home his ego received a surprise. For his father had a banquet prepared for his wandering son and welcomed him with open arms as though nothing had ever happened. For when an ego conquers itself-there is no greater victory and rewards for the efforts are unlimited. And the individual is endowed with all of the needs of life, wanting for nothing.
236 彼が家に着いてみると、彼のエゴは驚きを受けました。何故なら、彼の父親は放浪していた自分の息子の為に祝宴を用意しており、まるで何事も無かったかのように彼を両腕に抱いたからです。それはエゴが自分自身を乗り越えた時、それにまさる勝利は無く、それに至る諸々の努力への報いは限り無いものだからです。そして、各自は生活の必需物の全てを授けられ、何も不足することは無くなります。




【解説】
放蕩息子である私達がその本来の家庭に戻る時、如何に暖かく迎え入れられるかと本項で著者は説いています。長年、自分勝手な生き方を続けていた私達がその過ちを認め、意を決して父の家に戻るには、もちろん大きな決断、自分への叱責も覚悟の上でしたが、実際にはこれら過去の過ちは問われることなく暖かく受け入れられるという訳です。
それでは何故、長年の放蕩を責められることなく、かくも歓迎されるのでしょうか。自分の意志で創造の源泉に戻ることを決心し、実行に移したことは、父である創造主にとっては何ものにも勝る祝い事であるからです。おそらく人がエデンの園から追われて以来、いくつもの生を重ねる中で、学び気付いた結果、生まれ故郷に帰って来た訳ですから、これを喜ばない親は居ないということでしょう。
実はそれ程に私達が自分の本質を見定め、自分を生かして呉れている父母の存在、即ち意識と自然界の働きに回帰しなければと決意し、自らの意志をそれらに委ねるべきことを悟り、実行することはかくも重要な出来事であるということです。


第06課 段落235 [2017-08-28] <<  |  >> 第06課 段落237 [2017-08-30]