ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落115 [2012-06-26]

115 So it is with the law of the Cosmos. Positive Thinking, that you may have heard about, has hurt more people than it did good. God's purpose cannot be divided and give good results. Nor can one judge His laws and omit parts of them, be it through lack of understanding or egotistical aggression, which has been done through the ages. People judge the Creator's creation without knowing the reason for each part. And in this way they have been judging the Creator and exalting the ego mind above His Intelligence.

115 ですから、それは宇宙の法則についても言えることです。陽的思考は、貴方が聞いたことがあるかも知れませんが、それが為す良い事以上に多くの人々を傷つけて来ました。神の目的は二分されて良い結果をもたらすことは出来ません。人は理解力の不足に由来するにせよエゴの侵略行動に由来するにせよ、神の諸法則を裁いてその一部を除くことをしてはならないのですが、それを長年行って来ました。人々は創造主の創造物を各々の部分の存在理由等を知らないまま、裁いて来ました。そしてこのようにして、人々は創造主を裁き、自らの自我の心を創造主の知性の上位に置き増長させて来ているのです。



【解説】

本項で言うPositive Thinkingとは、今日日本語で言う「プラス思考」、「肯定的思考」更には、「断定的考え」等々を指すものと思われます。これら一般には望ましいとされる思考パターンには、問題があるとアダムスキー氏は説いているのです。講演でもアダムスキー氏は、このPositive Thinkingの典型例がヒトラーであったと述べています。そのもたらした結果が、如何に無残なものであったかについて、私達は十分に心して置かねばなりません。

その最大の要素が、他者を批判することによるエゴの増長です。かつてのナチスの演説は、人々を魅了し、戦争への突き進める原動力になった訳ですから、大衆操作には十分な注意が必要です。

このような一方に片寄った思考には問題があり、決して良い結果は得られないことを繰り返し、著者は読者に対して指摘しています。思考の両極端はエゴの不安定さを反映しており、私達は努めてそれを避け、常に心静かな状態を保つ必要があるという訳です。また、その姿勢は意識に従い、感情に左右されない心構えでもあるのです。


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