ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第01課 段落042 [2012-03-05]

042 The real beauty of man's finer abilities has become covered with moss and lost to his vision. For all that he can see is the moss which is a parasite that lives on the body of another form. This is equivalent to human habits that cover the real man. While the rolling rock may come up against many problems and rocks twice its size and endure pain while bumping against them and losing parts of itself, it keeps on rolling. And finally it is polished to a high degree and shows the colors and minerals of which it is made. And in some rocks beautiful designs are formed when the minerals by the law of affinity adhere to one another.

042 人間の繊細な能力に関する真の美しさは苔に被われ、見失われています。人が見ることができるもの全てはその肉体あるいはその他の形有るものにとりついて生きている寄生生物である苔なのです。これは真実の人間を被う人間の習慣に相当しています。転がる岩は多くの問題やその大きさの2倍もある岩に出くわして、衝突して痛みを堪え、自らの一部を失いながら、それは転がり続けます。そして、最後にはそれは高度に磨き抜かれ、それを造り上げている様々な色彩や鉱物を示すようになるのです。そして岩の中には鉱物が親和の法則によって互いにくっつきあうことにより美しい模様を形作られているのです。





【解説】

本章037項から、人間をダイヤモンドの原石に例えて来ました。その原石を覆っているのが私達自身の習慣的想念であり、実際にはそれらは原石をも覆い隠すほど、はびこっているという訳です。

これに対し、毎日行動を起こし、新たなる課題にチャレンジする中で、今まで自分を覆っていた汚れが次第に取り除かれ、その者が本来持つ美しさが現れるようになるとしています。

しかし一方では、人間は生誕以来、身体は老化が進み、外見上の姿は次第に老けてしまうのは、所詮は未熟な中で生きている私達にとって、止むを得ないことです。そうした中で自分の原石を磨いて行くということについては、自身の内面の変化を意味しています。おそらくはこの内面の進化こそがその者の次なる人生に引き継がれる筈で、日々の精進とはそのような来世に備える意味があるのかと思っています。もちろん、磨く中では自身の環境もそれに応じて変化して来ますが、環境も肉体も所詮は「結果」の世界のものであり、もっと重要なのは目には見えない「原因」に属する領域での進化、次の人生に格段の影響をもたらす内面の進化であると考えています。


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