ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落115 [2007-08-02]

115 So it is with the law of the Cosmos. Positive Thinking, that you may have heard about, has hurt more people than it did good. God's purpose cannot be divided and give good results. Nor can one judge His laws and omit parts of them, be it through lack of understanding or egotistical aggression, which has been done through the ages. People judge the Creator's creation without knowing the reason for each part. And in this way they have been judging the Creator and exalting the ego mind above His Intelligence.

115 ですから、それは宇宙の法則についても言えることです。陽性の考え方(ポジティブ・スィンキング)は、貴方が聞いたことがあるかも知れませんが、それが為す良い事以上に多くの人々を傷つけて来ました。神の目的は二分されて良い結果をもたらすことは出来ません。人は理解力の不足に由来するにせよエゴの侵略行動に由来するにせよ、神の諸法則を裁いてその一部を除くことをしてはならないのですが、それを長年行って来ました。人々は創造主の創造物を各々の部分の存在理由等を知らないまま、裁いて来ました。そしてこのようにして、人々は創造主を裁き、自らの自我の心を創造主の知性の上位に置き増長させて来ているのです。





【解説】

ここではいわゆる東洋の「陰陽」に類似したことも示唆しているように思われます。

陽性(Positive)の考え方は一見、積極的、行動的で好ましいように思われがちです。しかし、私達の劣った心の段階では、それは断定的になったり、更には攻撃的になったりする大きな問題要素を持っていると言っています。陽性は過度になれば、相手の立場を考慮することなく、相手を非難し、裁くことを平気で行うようになります。また、極端な場合には残虐な事件を起すことにもなりかねません。戦争はその端的な例です。

このように陽性の考え方を突き詰めて行けば問題がある訳ですが、反対に陰性(Negative)の考え方についてはどうでしょうか。陰性の考え方は、想念を受け入れようとする開かれた態度である一方、自ら積極的に働きかけることはしない為、常に受け身の対応となります。その結果、様々な他の主張に耳を貸す一方、自らの意見の発信を行わず、他に影響を及ぼすことができないことになります。即ち、陰陽のどちらか片方を取り入れることでなく、両者をバランスさせながら発展させることが必要なのです。

しかし、まずは陽性の考え方に注意しなければならないと言っているのです。本文では、特に陽性の考え方を自我(エゴ)の増長に結びついているとしており、先ずは創造主に対して心を謙虚にすること、どちらかと言えば陰性の考え方を最初のステップとするよう、助言しているものと考えられます。


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