036 What is consciousness ? No one definitely knows except that it is a life force that is the creator of all forms. For without consciousness man would not be a living being. And in man the best way that we can describe it is -- a state of alertness. And a state of alertness is a state of feeling or awareness. In the animal it is known as instinct which does not have to depend upon sound. The language of consciousness is the language of the Creator that one feels when he becomes conscious of things not yet experienced. Jesus expressed it in these words -- Blessed are those who see and hear not yet believe. For they shall enter the Kingdom of Heaven. And the kingdom of heaven was used in reference to the realm of Cause, a sea of consciousness or everlasting life. For consciousness proceeds all manifestation.
036 意識とは何でしょう?誰一人、それが全ての形有るものの創造主である生命力であるということ以外、明確には知ってはいません。何故なら意識無くしては、人は生き物とはならないだろうからです。そして人間においてはそれを最も適切に表現するとすれば、それは警戒の状態ということができるでしょう。そして警戒の状態というのは印象もしくは気付きの状態です。動物においてはそれは音声に頼らない本能として知られています。意識の言語は未だ体験していない物事について意識的になる時に感じる創造主の言語なのです。イエスはそれをこのような言葉で表現しました。「見もせず、聞きもしないのに信ずる者は幸いなり。何故なら彼等は天の王国に入るだろうからである。」そしてこの天の王国とは因の領域、即ち意識の海、永続する生命について用いられたのでした。何故なら意識は全ての創造の現れに先立つからです。
【解説】
この第一課は、意識の存在と心の関わりについて述べています。通常の論説では言葉の定義が有って、それに基づいた論理展開が行われますが、この「生命の科学」は違います。その理由は、問題となる「意識」の存在は、単に「知識」として記憶するのではダメで、自らが日常的に自覚、認識することが求められていることにあります。これは実際、難しい課題で、決して論理的な組み立てを見せればよいというものではありません。意識に関する一つ一つの要素、側面を学習者に実感させることが必要で、その積み重ねによって、やがてハメ絵パズルのように、全体のイメージが掴めるようになるよう、本文は構成されているように思われます。
そこで、これまで述べて来たことのおさらいです。おぼろげながら、これまでの例示から私達は、目に見えない「意識」と呼ばれる存在から常にインスピレーションを受けて日々を送っていることを自覚できました。この「意識」とはどのような物か、という問いに対して、本書では「警戒の状態」であるとしています。目に見えない空間からやってくる印象に対して絶えずレーダーのパラボラを回転させるように、絶えざる警戒の状態、いつでもやって来る印象をキャッチでき、意識の指導を受け入れられるよう心を静かにしかも感度を高めて置く状況が大切だと言っています。
そして、それらの言葉になっていない言わば原始の段階の意志(印象)を心に受け入れられることが、本講座の目的の一つであり、このことは、他の多くの宗教修行の目的と類似しています。この能力は実は自然界の生き物には本来備わっていると本文は述べています。日本には毎年、遠く南半球から或いは北極圏からも、多くの渡り鳥が飛来します。小さな身体一つで何千キロもの距離を飛行する渡り鳥の例を見ても、彼等はこの意識の指導に自らの命を託して、毎年、冒険旅行を行っていることが分ります。しかも、人間にありがちな疲れや苦痛の表情を何一つ見せず、命の危険に取り囲まれているにも関わらず、むしろ、一瞬一瞬を楽しみながら、所定の生命の営みを続けています。私達こそ、これら野生動物が備えている意識なるものへの信頼の姿勢こそ学ばなければならないと言えるでしょう。
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